2021年1月26日 火曜日 【スタッフブログ】

百歳研究

こんにちは、はしもと医師 脇田です。

 

引退後は、のんびりしたいと思う会社員の方は多いでしょう。

しかし、健康で長生きしたければ、

リタイヤしない方がよいです。

 

ハーバード医学センター トマス・パールズ博士の

百歳を超える約百人を対象にした「百歳研究」によると、

長寿者の共通点は、現在も仕事をしているか、

最近まで仕事をしていた人でした。

 

さらに、引退した人は、仕事をしている同年齢の人と比べて、

心血管疾患のリスクが40%、うつ病が40%、認知症が15%、

その他糖尿病、がん、脳卒中などのリスクもアップし、

死亡率が11%もアップします。

 

逆に60歳になったあとも働く人は、

認知症のリスクが毎年3.2%ずつ低下する報告もあり、

生涯現役で働くことは、認知症の予防にも極めて有効となります。

 

また、5年間退職を先延ばしにすることで

死亡率が10%低下したいう研究もあります。

 

多くの人が仕事はストレスと考えますが、

人間には、軽度のストレス、ほどよい緊張が必要です。

リタイヤして毎日日曜日のような完全に弛緩した生活では、

かえって長生きできません。

また、リタイヤすると多くの人が運動不足になります。

 

したがって、会社を退職しても、

何かしらの仕事を続けるべきです。

ただ、毎日出勤する必要はなく、

月に数回のパートタイムでも、働けている、

社会貢献しているという満足感、充実感が得られます。

 

もう仕事を退職してしまった人には、町内会長、

趣味やサークル、スポーツなど、必ずしも仕事を続けなくても、

社会とつながりを持ち続けることが大切だと思います。

 

役割や責任のあることを引き受ける、

ほどよい緊張が、身体の健康には必要なのです。

 

人生100年時代ですから、

生活習慣病にならずに健康で、

何歳になっても自分で歩ける

そんな健康管理をしてほしいと思って、

はしもと内科には 医学的な要素を取り入れた

メディカルフィットネスセンターがあります。

是非ご利用ご考慮ください。

 

参考文献

100万人100歳の長生き上手 トーマス・パールズ 講談社

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医療法人社団明徳会 はしもと内科

総合内科専門医・神経内科専門医

医師 脇田 賢治(医学博士、予備自衛官 予備3佐)

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