はしもと内科医師 脇田です。
今回は、シェーグレン症候群についてです。
シェーグレン症候群は40~60歳、女性が圧倒的に多く、
国内に30万人以上の患者さんがいるとされていますが、
病気にかかっていることを気付かない人も多くいます。
主な症状は口の乾燥(ドライマウス)と
目の乾燥(ドライアイ)です。
その他に
・疲れやすい
・気分が憂うつになる
・関節が痛い
・発熱
等の症状があります。
橋本病、全身性エリトマト―デス、強皮症、
関節リウマチ等を合併することもあります。
関節リウマチ(国内患者数70万人)では、
患者さんの20%がシェーグレン症候群を
合併しているといわれています。
・シェーグレン症候群の診断・治療
内科・眼科・皮膚科・歯科・口腔外科などでおこないます。
・シェーグレン症候群の治療
治療は、口と目の乾燥を中心に
点眼薬や人工唾液等を用いておこないます。
今のところ、根本的に治す治療法はありませんので、
それぞれの症状を軽くし、良くすることを中心に治療が行われます。
重要なことは、大多数の方は、
病気がどんどんと悪化することはありませんので、
過度に不安になる必要はありません。
むしろ、不安になりストレスがかかると、
症状が悪くなる可能性があります。
・ステロイド剤
しつこい熱、唾液腺の腫れやリンパ節の腫れが反復する場合などには、
少量から中等量が使われることがあります。
涙が出にくい、唾液が出にくい等ありましたら、
まずはご気軽にご相談ください。
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医療法人社団明徳会 はしもと内科
総合内科専門医・神経内科専門医
医師 脇田 賢治(医学博士、予備自衛官 予備3佐)
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