2020年12月4日 金曜日 【スタッフブログ】

橋本病

はしもと内科医師 脇田です。

 

今回は、甲状腺の病気である、

橋本病についてです。

甲状腺は喉ぼとけにある小さな臓器で、

人が元気に生活をしていく上で必要なホルモンを作っており、

甲状腺ホルモンは元気の源とも言えます。

 

橋本病は、その「元気ホルモン」である

甲状腺ホルモンが少なくなった病気です。

橋本病は、女性に多く、40才以後では人口の約10%に達します。

そのため実は、橋本病の患者さんは多くいます。

 

甲状腺機能が低下してくると全身の代謝が低下するため、

体のさまざまな機能が低下します。

例えば、体中がむくんだり、体重が増える、疲れやすい、

だるい等のため心臓病や腎臓病と間違われます。

 

さらに、無気力になったり動作が鈍くなったり活動が低下するため、

うつ病や、高齢の方では認知症と間違えられることがあります。

 

橋本病の診断

1. 甲状腺ホルモン(FT4)と甲状腺刺激ホルモン(TSH)の測定

2. 甲状腺自己抗体(TPO抗体、Tg抗体)の測定

3. 超音波検査

 

橋本病の治療

合成甲状腺ホルモンであるT4製剤を内服します。

甲状腺機能低下が回復することはありませんので、

基本的には一生にわたる服用が必要になります。

 

橋本病で注意すること

大量のヨード(昆布や海藻類)を摂取しない注意が必要です。

ヨードは甲状腺ホルモンの原料として大切なのですが、

昆布などヨードを大量に含む食物を毎日摂取すると

甲状腺機能は低下してしまいますので注意してください。

 

甲状腺について少しでもご心配がある方は、

是非当院受診お願い致します。

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医療法人社団明徳会 はしもと内科

総合内科専門医・神経内科専門医

医師 脇田 賢治(医学博士、予備自衛官 予備3佐)

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