2021年3月24日 水曜日 【スタッフブログ】

性病外来


はしもと内科医師 脇田です。
今回は、性病外来のご紹介です。

性病とは性交渉・性行為を介しておこる感染症で、
STD(Sexal Ttansmitted Disase)とよばれています。

以前は風俗関係などごく一部よりの感染でしたが、
最近は身近なものになってきています。

性病と聞くて、「隠したい」、「恥ずかしい」、
「病院に行きたくない」という思いがあるでしょう。

しかし、性病は日常ありふれた病気で、
普通の病気と同じように、完全に治療していくことが重要です。

コロナウイルスをはじめ、
人類は生きている限り一生、
感染症と闘わなければなりません。

当院には多くの性病の患者さんが来院されます。

ほとんどの性感染症は、正確な診断と治療により、
薬の服用で治癒することが可能です。

「こんなこと聞くと恥ずかしいな」
「誰にも聞けないことで悩んでいる」
ということがあれば、遠慮せず気軽に受診してくださいね。
予約はいりませんので、直接クリニックへお越しください。

代表的な疾患はクラミジア感染と淋菌感染症ですが、
それ以外にも下記のような疾患があります。

主な性感染症

性器クラミジア感染症
性的接触を介し、粘膜との直接接触により感染し、
潜伏期間は1~3週間です。

男性:排尿時の痛みや尿道の痒み    
   違和感がある    
   透明な膿がパンツについている。
女性:無症状か、軽い違和感など。
放置すると、不妊、流産・死産の原因になる可能性があります。
女性は症状がないことが多いので注意が必要です。

基本的には医師による問診で、
どの検査が必要かは判断できます。

陰部を見せていただく必要はありません。

必要に応じて、性器や尿道からの分泌液や尿、
口腔内の抗原検出やPCRで診断します。
抗菌薬で治療を行います。

尖圭コンジローマ
性的接触を介し、皮膚や粘膜の病変との直接接触し、
潜伏期間は3週間~8ヶ月です。
特徴的な鶏冠様のいぼが性器や肛門周囲などに現れます。
放置した場合、悪性に転化することもあります。
基本的には医師による問診で、どの検査が必要かは判断できます。
陰部を見せていただく必要はありません。
必要に応じて、病変部の観察や病原体のPCRで診断し、
治療には、クリームの塗布をします。

淋菌感染症
性的接触を介し、粘膜との直接接触により感染し、
潜伏期間は2~7日です。
咽頭や直腸の感染の場合、
自覚症状がないこともあります。

男性:排尿時の痛みや透明な膿がパンツについている    
   体が熱っぽい。
女性:おりものや不正出血。
   症状がほとんどない場合もあります。
放置すると不妊の原因になる可能性があります。
基本的には医師による問診で、
どの検査が必要かは判断できます。
陰部を見せていただく必要はありません。
必要に応じて、性器、尿道、口腔などから
採取した病原体分離培養やPCRで診断し、
治療には抗菌薬を使用します。

ケジラミ症
性的接触を介し、陰股部、陰毛との
直接接触による感染の他、衣類や寝具などを介した
感染が起こる場合もあります。
潜伏期は約1~2ヶ月です。
症状は、陰股部を中心とした寄生部位のかゆみです。

治療を受けずに治ることはなく、
症状が悪化していくことが多いです。
基本的には医師による問診で、
どの検査が必要かは判断できます。
陰部を見せていただく必要はありません。
皮膚や陰部、毛髪などに虫体や卵がないかを確認して診断し、
フェノトリンのパウダーやシャンプーなどを用いて治療します。

性器ヘルペス
性的接触を介し、
皮膚や粘膜の病変との直接接触により感染し、
潜伏期間は2~10日です。
症状は、性器に水泡やびらんができて
強い痛みを起こします。
痛みが強いため放置されることはまれですが、
再発を繰り返すことがあります。
基本的には医師による問診で、
どの検査が必要かは判断できます。
陰部を見せていただく必要はありません。
必要に応じて、病変部からのウイルス分離、
抗原検出やPCRで診断し、抗ヘルペスウイルス薬を用いて治療します。

性器カンジダ症
性的接触を介してうつる可能性がありますが、
症状がまったく出ないケースもあります。
男性:亀頭や包皮に痛み、腫れ、赤み、かゆみ、
   包皮や亀頭から白いカスが出る。
女性:外陰部の痒み、おりものの増加。

症状がないまま原因となっている
カンジダ属の真菌を保有し続けることもあります。
治療を受けずに治ることはありません。
基本的には医師による問診で、どの検査が必要かは判断できます。
陰部を見せていただく必要はありません。
必要に応じて、病原体の培養により診断し、
腟錠や軟膏・クリーム、経口薬といった抗真菌剤を使って治療します。
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医療法人社団明徳会 はしもと内科
総合内科専門医・神経内科専門医
医師 脇田 賢治(医学博士、予備自衛官 予備3佐)
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