こんにちは、はしもと内科医師 脇田です。

 

新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、

免疫力を高めることに、大きな関心が集まっています。

 

なぜなら、免疫力が高いと、

コロナウイルスに感染しづらい、

あるいは感染しても軽症ですみ、

重症化しない可能性が高いからです。

 

今回は、免疫力を高める方法をご紹介します。

 

①睡眠(7時間以上)

カリフォルニア大学サンフランシスコ校によると、

健康な男女に鼻から風邪ウイルスを入れる実験では

7時間以上の睡眠群と比べ、

5時間未満の睡眠不足 のグループでは、

風邪の発症率が2.6倍であり、

睡眠不足のグループでは、45.2%、約2人に一人が

風邪を発症したとのことでした。

したがって、みなさんも、7時間以上の睡眠を

仕事よりも優先してほしいと思います。

 

②食事

免疫力を高める食品として、

発酵食品(ヨーグルト、味噌、納豆、キムチ、漬物)、

きのこ、海藻などが知られています。

ビタミンC,E,βカロチンを豊富に含む緑黄色野菜や

ビタミンCが豊富な果物も効果的です。

 

③ビタミンD

ビタミンDを十分摂取した子供は、

風邪やインフルエンザの罹患率が40%以上低下し、

ビタミンDの濃度が低いグループは、高いグループに比べ

呼吸器感染症になる確率が36%も高かったとのことです。

 

④禁煙

喫煙は免疫力が低下し、呼吸予備能も低下するため、

新型コロナウイルス感染において、

重篤化し死亡につながりますので、

禁煙が必須です。

 

⑤ストレス解消

ストレスにさらされると、ストレスホルモンである、

コルチゾール(ステロイドホルモンの一種)が分泌され、

免疫抑制されますので、ストレス解消しましょう。

 

⑥運動

Nieman(1994)の報告では、

中等度運動強度の運動習慣がある人は、

運動習慣がない人よりも、風邪などの

上気道感染症の発症リスクが低いとのことでした。

ただし、過度の運動を行っている人は、逆に免疫が下がり、

風邪などもひきやすいことがわかっていますので、

自分の体力に合った負荷で運動してほしいと思います。

 

なお、はしもと内科のフィットネスセンターは、

健康増進、病気の予防・改善、体力づくり、理学療法などを目的として、

医学的な要素を取り入れたメディカルフィットネスセンターです。

 

免疫力を高めておくためにも、是非ご利用ください。

 

参考文献 名医が考えた!免疫力をあげる最強の食事術

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医療法人社団明徳会 はしもと内科

総合内科専門医・神経内科専門医

医師 脇田 賢治(医学博士、予備自衛官 予備3佐)

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