みなさまこんにちは。岐阜市はしもと内科理事長 川瀬幸典です。
この冬はインフルエンザが大流行しております。 患者さんの中には、短期間のうちに複数回 インフルエンザにかかる方がおられ、
タイトルのようなご質問をいただくことがあります。
単刀直入に申し上げますと、 同じシーズン中に2回インフルエンザにかかることはあります。
その理由は、インフルエンザウイルスが複数種存在するためです。
一度かかると対象ウイルスに対する抗体ができ、 同じ種には再感染しませんが、 その抗体は異なる種には効果がないため複数回かかることがあります
① インフルエンザA型に2回かかる場合 インフルエンザA型は複数の「亜型」を持ち 、同じA型に再感染する可能性があります。 国内で広まっているA型はH1N1型とH3N2型の2つで、 片方にかかった後にもう一方に感染することがあります。
通常外来で行う迅速検査ではA型かB型かは判別できますが、 具体的な亜型まではわかりません。
「インフルエンザA型」と診断され、 同じA型に2回かかったように見えることがあるのです。
② インフルエンザA型とB型にかかる場合 別のシナリオとしては、 インフルエンザA型の後にB型にかかることがあります (あるいはその逆パターン)。
これはインフルエンザであっても 全く異なるウイルスによるもので、 一度の感染後に別の型にも感染する可能性があります。
インフルエンザに2回かからないようにするためには 予防接種を受けましょう! 当クリニックでは、若干のワクチン在庫がございます(2023.11.24現在)。
予約は不要ですので、 できるだけ早く接種されることをお勧めいたします。
ワクチン接種以外にも、マスクの着用、手洗い、うがいを徹底しましょう!