今年は、百日咳(ひゃくにちぜき)の患者数が全国的に急増しています。
2025年はすでに8万人を超える感染報告があり、
これまで最多だった2019年(約1万6,800人)を大きく上回っています。
大人から子どもまで幅広い世代で感染が確認されており、特に家庭や学校、職場内での感染が増えています。
百日咳とは?
百日咳は、百日咳菌による呼吸器感染症で、最も特徴的なのは「長く続く咳」です。
初めは軽い風邪のような症状から始まり、次第に咳が激しくなって夜眠れないほど続くこともあります。
咳の後に「ヒュー」という吸い込むような音が出る場合もあります。
注意が必要な方
・乳幼児(重症化しやすく、呼吸困難を起こすことも)
・高齢者
・持病のある方
・周囲に小さな子どもがいる方
※近年は、大人が感染源となって家庭内に広げるケースも増えています。
感染予防のポイント
・マスクの着用、手洗い、咳エチケットを徹底
・予防接種(四種混合ワクチン、DTワクチンなど)の接種状況を確認
・体調が悪いときは無理せず休む
・長引く咳は早めの受診を
「2週間以上咳が続く」「夜も眠れないほど咳き込む」場合は、 百日咳の可能性があります。
通常の風邪薬では治りにくいことが多く、早期に検査・適切な抗菌薬治療を行うことが重要です。
当院からのお願い
今年は百日咳が過去最多となる勢いで流行しています。
長引く咳がある方や、周囲に同じ症状の方がいる場合は、 早めに当院へご相談ください
検査・診断・治療まで丁寧に対応いたします。