こんにちは、はしもと医師 脇田です。
引退後は、のんびりしたいと思う会社員の方は多いでしょう。
しかし、健康で長生きしたければ、
リタイヤしない方がよいです。
ハーバード医学センター トマス・パールズ博士の
百歳を超える約百人を対象にした「百歳研究」によると、
長寿者の共通点は、現在も仕事をしているか、
最近まで仕事をしていた人でした。
さらに、引退した人は、仕事をしている同年齢の人と比べて、
心血管疾患のリスクが40%、うつ病が40%、認知症が15%、
その他糖尿病、がん、脳卒中などのリスクもアップし、
死亡率が11%もアップします。
逆に60歳になったあとも働く人は、
認知症のリスクが毎年3.2%ずつ低下する報告もあり、
生涯現役で働くことは、認知症の予防にも極めて有効となります。
また、5年間退職を先延ばしにすることで
死亡率が10%低下したいう研究もあります。
多くの人が仕事はストレスと考えますが、
人間には、軽度のストレス、ほどよい緊張が必要です。
リタイヤして毎日日曜日のような完全に弛緩した生活では、
かえって長生きできません。
また、リタイヤすると多くの人が運動不足になります。
したがって、会社を退職しても、
何かしらの仕事を続けるべきです。
ただ、毎日出勤する必要はなく、
月に数回のパートタイムでも、働けている、
社会貢献しているという満足感、充実感が得られます。
もう仕事を退職してしまった人には、町内会長、
趣味やサークル、スポーツなど、必ずしも仕事を続けなくても、
社会とつながりを持ち続けることが大切だと思います。
役割や責任のあることを引き受ける、
ほどよい緊張が、身体の健康には必要なのです。
人生100年時代ですから、
生活習慣病にならずに健康で、
何歳になっても自分で歩ける
そんな健康管理をしてほしいと思って、
はしもと内科には 医学的な要素を取り入れた
メディカルフィットネスセンターがあります。
是非ご利用ご考慮ください。
参考文献
100万人100歳の長生き上手 トーマス・パールズ 講談社
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医療法人社団明徳会 はしもと内科
総合内科専門医・神経内科専門医
医師 脇田 賢治(医学博士、予備自衛官 予備3佐)
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