はしもと内科医師 脇田です。
フレイルとは、frailtyのことであり、
虚弱、老衰、脆弱のなどと日本語では訳されます。
また、フレイルは、
健康状態と要介護状態のちょうど中間の位置づけです。
一見、「加齢に伴って不可逆的に老い衰えた状態」のような印象ですが
実は、しかるべき介入により再び健常な状態に戻る可能性があります。
したがって、フレイルのお年寄りを早期に発見し、
適切に介入し、健常状態に戻すことが重要と考えれております。
そこで、フレイルの早期発見のため、
日本語Cardiovascular Health Study基準のご紹介です。
①体重減少:6ヶ月で2-3kg以上の体重減少
②筋力低下:握力 男性:26kg以下、 女性:18kg以下
③疲労感:ここ2週間わけもなく疲れたような感じがする
④歩行速度:通常歩行速度が1.0m/秒以下
⑤身体活動:①軽い運動、体操、 ②定期的な運動
①、②いずれも1周間に1度もしていない
①から⑤項目のうち、
0項目:健常、
1-2項目:フレイルの疑い
3項目以上:フレイルと判断します。
フレイルになると転倒、骨折、認知症、要介護状態、
術後合併症、施設入所、死亡のいずれのリスクも上昇します。
はしもと内科のフィットネスセンターは、健康増進、病気の予防・改善、
体力づくり、理学療法などを目的として、
医学的な要素を取り入れたメディカルフィットネスセンターです。
フレイルになってしまっていても、健康状態へ戻ることは可能ですので、
諦めないで是非ご利用ご考慮ください。
参考文献
フレイル診療ガイド 一般社団法人日本サルコペニア・フレイル学会
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医療法人社団明徳会 はしもと内科
総合内科専門医・神経内科専門医
医師 脇田 賢治(医学博士、予備自衛官 予備3佐)
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