こんちには、はしもと内科医師 脇田です。

今回は骨粗しょう症外来のご紹介です。

 

骨粗しょう症とは、

「骨がもろくなって、骨折しやすくなった状態」です。

 

骨の量(骨密度)はレントゲン撮影を

用いて測定します(DXA法:デキサ法)。

 

当院ではYAM値

(ヤム値、young adult mean の略)を用います。

これは「若い人の骨密度を100%としたとき、

骨密度がどのくらい低下しているか」ということを示しています。

 

当院ではその日に結果がわかります。

 

骨粗しょう症は

「骨折の有無と骨密度の組み合わせ」により診断します。

 

1)大腿骨近位部または椎体に普通では  

 折れないような弱い外力での骨折が認められる

2)YAM値が70%以下

 したがって、骨密度が低ければ(YAM≦70%)

 当然骨粗しょう症ですが、①の脆弱性骨折が

 認められる場合には骨密度にかかわらず

 骨粗しょう症というわけです。

 

骨粗しょう症の発生頻度

「骨粗鬆症の予防と治療のガイドライン2015年版」

の調査では、全国で1300万人、その約8割が女性であり、

60代で2人に1人、70歳以上で10人に7人が骨粗しょう症と

推定されています。

 

骨がもろくなると尻もちなどごく軽い外傷で、

簡単に背骨がつぶれてしまうことがあります。

 

これを「骨粗しょう症性椎体骨折」と呼んでいます。

 

年間100万人近い患者さんが椎体骨折を起こすと推定され、

寝たきりの原因の13%が骨折・転倒によると報告されています。

高齢者は、たった2週間の入院で、筋肉量の4分の1を失います。

 

したがって、高齢者の「転倒」からの「骨折」は、

「寝たきり」への特急券なのです。

 

はしもと内科では、寝たきり予防のため、

食事療法、運動療法、薬物療法を総合的に組み合わせ

骨粗しょう症の予防・治療に全力で取り組んでおります。

 

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医療法人社団明徳会 はしもと内科

総合内科専門医・神経内科専門医

医師 脇田 賢治(医学博士、予備自衛官 予備3佐)

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